7)内なる男性性と内なる女性性

サイキック・マッサージを行う過程で重要な部分を占めているのは、人の身体の内にある男性性と女性性という両極間の相互作用です。

 

サイキック・マッサージでは人の内にある、この2つの局面と直接つながることが可能です。

 

すなわち右脚を掴めば、その人の男性エネルギーを象徴する像が形となって現れ、左脚に触れれば女性エネルギーが現れるという具合です。

 

 

カール・グスタッフ・ユングは、‘人格の影の側面’という概念を提唱した最初の心理学者です。

 

あなたが女性なら、彼の言う‘人格の影の側面’は男性になり、あなたが男性なら、それは女性になります。

 

ユングはこうした両極を、それぞれ‘アニムス’と‘アニマ’あるいは‘内なる男性’‘内なる女性’と 呼んでいます。

 

クライエント自身に、この‘下位の人格’に気づいてもらう、簡単なメソッドがあります。

 

それはクライアントに 片方の目を手で覆ってもらい、残された目で見てもらう方法です。

 

クライエントの‘内なる男性’や ‘内なる女性’の特徴を、明らかにするためにセラピストは、片方ずつ交互に目を覆ってもらうことで、クライエントの‘内なる男性’と‘内なる女性’に焦点を当てていきます。

 

 

‘内なる男性’と‘内なる女性’の関係性は、どんなものなのでしょうか?

 

どちらが優位に立っているのでしょうか?

 

両者は主に対立しているのでしょうか?

 

それとも協力し合っているのでしょうか?

 

両者はお互いの経験を分かち合えているでしょうか?

 

この方法を通じて、クライエントは異性のパートナーとの関わり方や、物質的な自立、肉体的な健やかさを保つ能力についての洞察が得られるのです。